「建設業・建築業」のホームページ制作ポイント – 作成にあたって気をつけること[その1]

「建設業」は就業人数も多く裾野の広い業界です。ひとくちに「建設業」といっても、いわゆる建設工事をおこなう「総合工事業」、主に下請として工事現場にて一部工事を請け負う大工や左官、内装などの「職別工事業」、電気工事業、管工事業、冷暖房設備工事業などの「設備工事業」に分かれています。今回は建設工事をおこなう「総合工事業」、中でも一般消費者を顧客とした中小の建設会社のホームページ作成ポイントについて考えてみたいと思います。

「建設業」のホームページは、会社の技術と実績、信用をわかりやすく載せたホームページがお薦めです。特にエンドユーザー向け事業の場合は会社情報には力を入れて、施工実績写真にも一手間掛けて良いものを選びましょう。
全業界に通じるホームページ作成のポイントにつきましては、「弊社のホームページ制作の特長」 「ホームページがとても重要な理由」  などでまとめてありますのでご覧下さい。

まずは会社の強みやアピールポイントを書き出す

皆さんの会社の強みはなんでしょうか。自社のアピールポイントはどこにあるのでしょうか。営業社員が相見積もりになった時に説明する自社ピーアールや、会社案内パンフレットなどを熟読しながら、会社の強みをピックアップして書き出してみます。創業何年の歴史、年間の施工件数、安全や安心に対する取り組みなど、他社にはないさまざまな強みやアピールポイントなどいろいろと出てくると思います。ふだんはなかなか考えることのない自社ポイントを4つ5つ選び出すことで、ホームページ上で見込み顧客に対して訴えかけるものが明確になってきます。

この際のポイントとしては、文章が長すぎてゴチャゴチャしないことです。自社の強みをあれもこれも書きたくなるのは弊社自身も陥りやすいパターンなのですが、ホームページを見ている見込み客は文章を読むのが得意な方ばかりではありませんので、苦手な方にもわかりやすい言葉でまとめるのがポイントです。
アピール文章の書き方については、こちらの「ホームページに載せる文章の書き方」でも詳しく紹介していますので、あとでご覧下さい。

「本社エリア 建築」のキーワードで上位を目指す

SEO(検索エンジン上位表示対策)

文章を作る際に気をつけておくことがあります。
多くの「建設業」は地域に根差したいわゆる地元密着型の建築会社、工務店であることがほとんどだと思います。鹿島や清水建設などの大手企業と異なり、東京の建設会社がホームページを開設したからといって、沖縄のお客さまから問い合わせがあっても対応出来ないのが普通です。
そこで重要になってくるのが、皆さんの本社や支店所在地+建築、たとえば「大田区+木造建築」「三鷹市+ツーバイフォー工法」などで検索した時に、1位は難しいかもしれませんが、できれば1ページ目、せめて2ページ目に自社のホームページが出てくるための制作方法です。SEO(検索エンジン上位表示対策)ですね。

仮に同じ区内、市内に同業の建築会社が100社いたとすると、そのうちホームページを持っているのが7割の70社だと仮定すると、70社の中で何番目に登場するかがとても重要になってきます。その他にも、大手企業の建設会社紹介ポータルサイトや上場企業の支店紹介ページなどもありますから、実際の競争はもっと厳しくなります。

Googleなどの検索エンジンが検索結果で上位に表示するポイントは数百、数千の項目の中から重要度に応じて機械的に弾き出している訳ですが、「コンテンツの質」「ユーザーの支持」「信用度の高さ」などに特に重きが置かれていると言われています。ホームページ制作の段階から、これらをことを意識して作っていかなければ、結果はなかなか難しいものになるかもしれません。
「SEO検索エンジンに強い制作」でも、まとめてありますのでぜひご覧下さい。

施工実績の写真はできればプロに撮ってもらう

施工実績の写真はとても重要なものです。写真の載っていない旅館ホテルのホームページがあり得ないのと同じように、皆さんの会社の信頼や実力が一目でわかる施工実績の写真は細心の注意が必要です。その写真もできれば社員の方(あまり撮影の得意でない方)がデジカメでさらっと撮ったものではなく、プロのカメラマンに撮ってもらったもの、またはカメラがとても好きな人に撮ってもらったものを載せるようにしましょう。

施工実績の写真はできればプロに撮ってもらう

写真の重要性を理解しているレストランなどでは、新しい料理メニューができる度に、プロのカメラマンを入れて撮影をしています。お店に着席してメニューを開いた時にとても美味しそうに見える料理写真とまあまあ内容がわかる料理写真ではオーダー数に直結してくるからです。ましては皆さんの会社は何千万、何百万の高価なものを扱っている業界(住宅建築の場合)ですから、撮影費は大事なコストだと考えて取り組んだ方が良いと思います。

お客さんの「表には出てこない生の声」を制作に生かす

弊社では定期的に不特定多数のユーザーに「好印象のホームページ、悪印象のホームページはどんなサイト?」といった市場調査(マーケットリサーチ)をおこない、表には出て来にくい利用者の生の声をホームページ制作に生かしています。私たち(建設業の方も含めて)が良かれと思って使っている言葉や、ホームページでの打ち出し方も、一般の見込み顧客からすると「ちょっと頼みにくい」「比較検討からはずす」ということが往々にしてあります。建築のことがわからない人にとって頼みたくなる文章やコンテンツづくりが重要なポイントです。

例えば、下記はデータの一つですが、「どんな建設業のホームページが好きですか、あまり好きではないですか」を、一般の人に聞いてみた回答です。

依頼したくなるホームページ

建設業のホームページ


会社の建物を修理(建替えやリフォーム)する時に依頼することになりますが、建設業界は技術が千差万別だと思うので、能力や実力や人柄(会社の雰囲気)を知りたいです。ホームページ上に過去の施工実例を掲載していると安心できます。
また、施工方法や工程などを細かく載せるなどの工夫や、サイト内で会社ブログを展開されていると良いです。
あとは建築に関わる各資格の保有などを、しっかりとアピールされているサイトだとプラスだと思います。

好感の持てないホームページ

「無料見積もりを!」や「お安くします!」などのセールスを前面に出しているホームページだと、不信感を抱くこともあると思います。また、過去の施工事例などがなく、漠然としたイラストなどしか載っていない場合は遠慮してしまいます。
(女性 41歳 東京都 商社)

これは、あくまでも一人の考えであって、意見や考えを自社のホームページ制作にすべて反映させることはできませんが、それでも表には出てこない一般消費者の声を把握した上で制作に取り組むのと、勘や経験、デザインだけに頼ってホームページ制作をするのでは、結果に雲泥の差が出てきます。

どのようなコンテンツを載せれば良いか、練り上げていきましょう

建設業やリフォーム業は、そのほかの商品やサービスと異なり、値段の張る買い物ですから、お客さまも事前に相当調べて、比較検討されていることが容易に想像されます。
自社のホームページにはどのようなコンテンツを載せればいいのか?どのようなサイト構成にすればいいのか?をしっかり練り上げていくことが重要です。
弊社では、各業界ごとに利用者の回答データを分析して、仕事受注や問い合わせが増えるホームページ制作に生かしています。
またこれまでに数多くの「建設業」のホームページを作成しており、業務内容や顧客ターゲット、仕事の流れなども理解しているつもりです。皆さんの要望と見込み客(ホームページ閲覧者)に合ったお話しが出来ると思いますので興味のある方はぜひご連絡ください。(電話番号は下に載っています)
建設業、リフォーム業は裾野の広い業界ですから、こちらのコーナーでもまた取り上げてみたいと思います。

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