ホームページ更新とサーバー、ドメイン管理を一社にまとめるメリット

サイトの公開後、会社のホームページを継続して運用していくには、さまざまな作業が発生します。

ホームページ保守管理ページでもくわしくご説明していますが、ホームページの運用には、レンタルサーバーの契約管理、ドメインやSSL(暗号化証明)の契約管理などの契約や支払い、更新手続きが発生するほか、コンテンツ(ホームページ)の記事の更新、修正、新規なども必要になります。あとはSEO対策会社やWEBマーケティング会社も存在します。
ITに強いスタッフがいる会社であれば、その担当者に任せることができますが、そうではないのが世の中の中小企業の一般的なパターンです。

これらを違う会社に依頼していると、支払いはもちろん、何かあったときの問い合わせ先もバラバラでよくわからなくなってくるのです。

契約範囲がわかりにくいオフィスのIT関連

契約範囲がわかりにくいオフィスのIT関連

IT化が進んだ現在、オフィスのインターネット環境は様々な事業者が入り組んでいます。例えば、固定電話回線と光回線はNTT、オフィステレフォンは地元企業、LAN構築とコピー機はリコー、パソコンはデルDELL、インターネットプロバイダーはOCN、メールとレンタルサーバーはD社など、とても複雑なため、一度ホームページやインターネット関連のトラブルが発生すると、どこに原因があるのかさっぱりわからないケースが多くあります。

オフィスで通信トラブルが発生して、まず最初にG社に電話をしてみたら「それは弊社ではなくプロバイダーだと思います」と言われ、プロバイダーに電話をしたら通話中・自動音声対応でなかなか話しが進まない、そうこうしているうちに1時間、2時間と時間ばかりかかってしまう・・・。こんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。

これらの環境構築をすべてリコーや大塚商会などの大手に依頼している会社の場合は、何かトラブルがあればまずそこに電話をすればとりあえず解決するので楽なのですが、支払金額がそれなりに高くなるということもあって、世の中の中小企業は発生ベースでその都度、購入や契約をしていることが多いものです。

そうなると、どこからどこがプロバイダーの守備範囲で、どこがLAN構築会社の守備範囲なのかが、(特にITに詳しくない人は)よくわからなくなってくるのです。

企業のホームページ運用の場合は?

では企業ホームページ運用の場合、違う会社に依頼しているとどうなのかでしょうか。

企業ホームページの運用には、最低でも「レンタルサーバーの契約や管理」「ドメインの取得と管理」、そして「ホームページの作成と公開後の更新管理」の3つが必要になってきます。会社によっては、これ以外にSEO対策会社やWEBマーケティング会社、デザイン会社などさらに出入り業者が膨れあがっているケースもありますが、付帯的なサービスなので今回は省きます。

これらの契約、作業を一社にまとめた場合のメリットを考えてみましょう。

契約を一社にまとめた場合のメリット

メリットその1 「支払いが楽でわかりやすい、支払い漏れによる失効がない」

ホームページ更新とサーバー、ドメイン管理を一社にまとめるメリットその1は「支払いが楽でわかりやすい、支払い漏れによる失効がない」です。
これは経理上の大きなメリットです。

支払いが楽でわかりやすい、支払い漏れによる失効がない

レンタルサーバーはA社、ホームページ制作はB社、ドメインはC社の契約がバラバラだと、当然のことながら支払いもバラバラになります。しかも契約更新作業や支払いはIDとパスワードを使って各社の管理画面からおこなうケースも多く、ログインできなくなってしまったり、更新通知のメールを見落として失効してしまったりと、とても煩雑になってしまうことが多くなります。(ドメインの更新を忘れて、ホームページが見られなくなってしまうケースもよくあります)

また支払い手段が口座振替、振込、クレジットカード払いなどバラバラになっていると、ホームページの運用全体でどれ位の費用がかかっているのかわかりずらくなります。

その点、3つ(サーバー、ドメイン、コンテンツ更新)が一社にまとまっていると、請求内容もわかりやすく、支払い漏れなども防ぐことができます。ものごとがシンプルで透明になるのは経理上、経営上の大きなメリットです。

メリットその2 「トラブル時でも対応が楽」

ホームページ更新とサーバー、ドメイン管理を一社にまとめるメリットその2は「トラブル時でも対応、連絡が楽なこと」です。

トラブル時でも対応が楽

3つ(サーバー、ドメイン、コンテンツ更新)を一社にまとめると、トラブル時の連絡がとても楽になります。これはホームページ担当で普段やりとりに苦労している方なら誰しも大きく頷いてしまうメリットでしょう。

ホームページの運用にはウェブサーバー、メールサーバーデータベースサーバーDNSサーバーバックアップサーバーなどさまざまなサーバーが必要になります。

ホームページの管理はA社、レンタルサーバーの管理はB社のようにバラバラだと、サイトに何らかの障害が発生した時に「原因がサーバーにあるのか、ホームページにあるのか」がわかりにくく、サポートも別々なので、復旧に時間を取られてしまいます。

前述したように、IT関連サービスの悪い点はどこからどこまでがどの会社の守備範囲なのかがわかりにくく、とりあえずG社の電話をすると「弊社では無い」と言われ、次に電話をすると通話中でつながらなかったり、緊急なのにメールでしか受け付けてもらえなかったり、本当にストレスがたまるものです。今日終わらせなければいけない仕事が他にもたくさんあるのに困ってしまいます。

その点、一社にまとまっていると、ホームページやメールの障害が発生しても、連絡をする会社は一つですみます。あとは向こうで原因を調べてくれるわけです。

これだけを考えても、一社にまとめるのは大きなメリットです。

まとめるメリットその3 「スムーズな自社サイト運用がおこなえる」

その3は「自社サイトの運用がスムーズにおこなえる」です。実はこの点がもっとも重要かもしれません。

自社サイトの運用がスムーズにおこなえる

近年は、ワードプレスなどのCMSが主流になってきており、サーバーとの連携がとても重要になってきています。
CMSを使ったサイトの場合、制作時にはサーバーの機能やスペック(PHPのバージョンやDBのバージョン)によって最適なプログラムを見極めていかなければなりません。また公開後にホームページの動作トラブルがあった場合、サーバー内に入って作業をする必要があります。

このような際に、サーバー契約会社とホームページの制作会社が異なると、作業がスムーズにいかないことが多いのです。ホームページ制作会社がお客さまの代わりに、サーバー会社に問い合わせをしてくれれば別ですが、サーバーを深く理解していない制作会社やデザイン主体のホームページ制作会社だと、サーバーの問題と関わるのを極力避ける傾向にあるので、なかなか話しが進みません。その結果、制作や改修作業が滞ったり、最悪の場合は問題点を発見できないケースもあります。

そのほかにも、サブドメインによるサイトの切り分け、データベースをフル活用したBtoCサイト作成、バッチ処理によるツイッターやフェイスブック情報の取得なども、サーバーの知識が必要になってきます。

レンタルサーバー、ホームページ、ドメインの3つを一社にまとめることで、小手先の対応や修正ではなく、お客様のインターネット部門を横断的に判断がすることが可能になりますので、サーバーの能力を最大限に生かした、魅力あるコンテンツを作ることができます。結果的に修正や追加投資も非常に安く抑えることが出来ます。

特にいまWordPress(ワードプレス)で自社サイトを運用している会社は業者選択はとても重要です。

ホームページ管理会社・運用委託先の選び方

では、ホームページの保守管理はどのような会社に依頼をすれば安心なのでしょうか。

ホームページ管理会社・運用委託先の選び方

新型コロナウイルスの流行によってリモートや在宅勤務、決裁フローの変更、取引先との受発注フロー、顧客サポートなど、私たち企業の業務フローのあり方は大きく変わってきています。コロナウィルスのみならず大きな地震や自然災害時にも業務が寸断されることがないように「社員がどこにいても業務を遂行できる体制」への取り組み、自社のウェブサイトやウェブサービス、アプリケーション、クラウドを活用した連携は今後必要不可欠になるでしょう。

一般的にホームページの管理をおこなっている会社は、そのホームページを制作した会社がなんとなくそのまま請け負っていることが多いのですが、

どうもサーバー関連の技術に詳しく無さそうな気がする
いざという時の対応が遅いと思うことがある
バナーや画像加工のセンスがいまいちだと感じる
電話をかけても繋がらない、不在なことが多い
仕事への熱意があまり感じられない

ということが感じられる場合は、ホームページ管理会社、運用委託先の変更を考えてみましょう。

今の若い人は生まれた時からネット環境が当然の社会に生きており、スマートフォンもフルに使いこなしています。自分の会社や家族が何かを購入しようとする時も、まずはスマホで検索して良さそうな会社を見つける能力に長けています。決して折込チラシやポスティングチラシ、ダイレクトメールを見ただけで決めたりはしません。

この時代の流れに対応するには、企業側もスマホを使いこなしている若年層に選ばれるような自社ホームページを維持していく必要があります。「ホームページを作る」と「ホームページを運用する」はまったく別物で、実際の店舗と同じように開店したままの状態で数年過ごすのと、日々商品の並び替えをおこなったり、お店の前を綺麗にしたり、店内レイアウトを見やすいように変更したり、常に改善、ブラッシュアップしていくお店の方が当然、売上が良くなります。

ホームページ管理会社・運用委託先の選び方のポイントは

サイト管理・運用で求められる能力を理解しておく

「制作」と「管理」両方の実績が多数あること

「サイトデザイン」「ワードプレス」「サーバー」の3つに精通していること

(他にもいろいろありますが)などがあります。
詳しくは「ホームページ管理会社・運用委託先の選び方」ページに載せていますので、あとでご覧下さい。

中小企業のホームページ運用について

ホームページ更新とサーバー、ドメイン管理を一社にまとめるメリットについてご説明をいたしました。

ホームページ制作業務は、「初期制作で求められる能力」と公開後の「サイトの管理・運用(修正、更新、追加など)」では求められる能力が異なります。現在のホームページからの問い合わせが少ない場合はなるべく早く見直しをしてみましょう。

もし現在のホームページ制作会社では難しそうな場合は弊社にご相談ください。 サイトのドメイン(URL)もメールアドレスも変更無しで移管が可能です。

現在、更新をほとんどしていない企業は

更新代行会社・委託先の選び方、考え方についてまとめた「ホームページ管理会社・運用委託先の選び方」や「放置状態にしておくとこんなデメリット」をご覧下さい。

現在、自社ホームページが無い企業は

スマートフォン普及時代のホームページの重要性についてご紹介した「スマホ対応サイトがとても重要な理由」や「ホームページが重要な理由」をご覧下さい。実際にホームページを作ることになった場合は「ホームページ作成公開に必要なものと進め方」も一読ください。

現在、リニューアルを考えている企業は

コロナ後の経営課題、「ホームページによる情報発信とインターネットでの受発注」が最も重要や、「ホームページリニューアルの目的とメリット、進め方」をご覧下さい。

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